太りたいのに太れない!食べれば太るが、そもそもの間違いでした
なかなか太れない悩みを抱えている人は、周りの人に共感してもらえず悩んでいます。
わたし自身、そうでしたから分かりますが、それはあなただけじゃ、ないんです。
「ダイエットしなくちゃ」、「体重を落とさなきゃ」と周りは考えているのに、それとは逆のことが望みなわけですから、悩みを打ち明けられない苦しさも味わっています。
たいていの人は痩せている人をうらやましいと思っているので、太りたいという悩みは、イヤミとしか受け取ってもらえないんですよね・・・
そんなストレスを抱え、その陰で太りたいと思ってがんばって食べてみたり、高カロリーな食事を摂ったりと努力しているつもり。でもなかなか太れず悩んでいるのではありませんか?
では、なぜガリガリに痩せている人は、太りたくても太れないのでしょうか?
太れない原因の1つは、考え方がそもそも間違っていることにあります。太るためにはカロリーが必要。だから高カロリーな食品をたくさん食べればよいと勘違いしているのです。
痩せるには、カロリー制限をする必要があるという考えの裏返しで、カロリーを摂れば太れると勘違いしているわけです。
しかし、その考えこそ、太れない体質を作っているのです。
さて、このページでは太れない原因について解説した上で、太るために必要な体質の改善と食事の摂り方について解説していきます。
太りたいのに、なぜ太ることができないのか?
なかなか太ることができない人の最大の原因として、消化吸収力が低すぎることが挙げられます。
消化吸収力が弱ければ、食べても太れないのは当たりまえの話です。だからこそ、消化吸収力を改善することが最初に取り組むべきことなのです。
では、消化吸収力がなぜ弱ってしまったのでしょうか?
もしあなたが栄養を摂ろうと思ってカロリーの高い食品ばかり食べていたり、甘いものが好きでチョコレートやお菓子ばかり食べているなら、それが原因です。
カロリーの高い食品の代表格である油脂や肉、卵、砂糖といった食品は、摂り過ぎれば腸は疲弊し、腐敗発酵菌(悪玉菌)が増加する原因となるからです。
その結果、小腸の栄養吸収力が低下し、さらに水分の吸収力も失われていきます。吸収されなかった水分は大腸へと流れることでむくみ、冷えの原因ともなり、便通も悪くなってしまうのです。
このようにあなたが良かれと思って食べていた高カロリーな食事は、あなたの体を太れない体質へと導いてしまうのです。
そのほかの太れない原因
腸の消化吸収力の低下以外で、なかなか太ることができない人のそのほかの原因として、ストレスが挙げられます。
ストレスを強く受けすぎると胃潰瘍になるというケースは多くの人がご存知だと思います。
ストレスと消化器官は非常に密接に結びついていて、ストレスによる自律神経のバランスの乱れから、胃や腸の不調、便秘や下痢、逆流性食道炎など多くの消化器官に悪影響を及ぼします。
その結果消化不良を起こし、体を太らせるために必要な栄養素を吸収することができないのです。
先ほどは高カロリー食品が消化吸収力を弱めることが原因でしたが、ストレスもまた消化吸収力を弱めてしまう原因でもあるのです。
またストレスが原因で食事が喉を通らなくなる、食べられなくなるという人もいます。
ストレス以外では睡眠不足から太れないこともあります。睡眠不足から来る自律神経の乱れが原因で太りにくくなることもあるのです。
そのほか、人間の体を成長させる成長ホルモンの分泌を減らしてしまうことによって太りたいのに太れなくなってしまうことがあります。成長ホルモンは筋肉や内臓の成長を促すため睡眠不足が続くと成長ホルモンが急激に減少し、なかなか太れなくなってしまうのです。
また便秘や下痢、胃下垂や胃腸の調子を崩しやすい人、栄養が偏っている人、虚弱体質で太れない体質の人。
さらに身体がゆがんで骨格や筋肉の付き方がおかしくなり、血流の悪化や代謝の悪化をもたらしている場合、歯並びが悪い、甲状腺機能亢進症により代謝が異常に促進されている場合など、これらも消化吸収力を弱めることになり、結果、太れない体質になってしまうのです。
腸内環境を整え、消化吸収力を回復させる
痩せすぎ体質を改善するには、腸内環境を整え、消化吸収力をアップさせることが初めの一歩です。
腸内環境を整えるには、腸内を腐敗させる食べ物を避け(悪玉菌を減らす)、腸内環境を整える善玉菌を増やすことが大切です。
腸内には3万種、1,000兆個もの菌が住みついていると言われています。菌を大別すると体によい作用をもたらす善玉菌、悪い作用をもたらす悪玉菌、そして善玉菌と悪玉菌の優位な方を支援する作用をもたらす日和見菌(ひよりみきん)に分けられます。
日和見菌はやっかいな存在ですが、善玉菌と悪玉菌の優劣によりその作用が変わることから、善玉菌と悪玉菌のバランスが重要であると言えるのです。
さて、まずは腸内環境を悪化させる(悪玉菌を減らす)食べ物を避けることから始めましょう。悪玉菌を増やしてしまう代表は次のとおりです。
- 油脂
- 肉
- 砂糖
質の悪い油脂は、腸の吸収力を妨げますし、お肉も食べ過ぎると腸内で腐敗し悪玉菌の住家と化します。お肉を食べたければ赤身肉にすることをおすすめします。砂糖もまた悪玉菌が好むエサであり、悪玉菌を増やしてしまう原因となります。
次に善玉菌を増やすのに役立つ食べ物をご紹介しましょう。
- 乳酸菌(ヨーグルト、キムチなどの発酵食品)
- 食物繊維(キャベツ、ごぼう、ブロッコリー、さつまいも、レタスなど)
- オリゴ糖
善玉菌は増やす食べ物の代表選手の1つが乳酸菌です。一昔前までは乳酸菌は胃酸を通過できないため意味がないとされてきました。
しかし、今は胃酸に強い菌株が増え、また胃酸を通過できる工夫(カプセル化)が施されるなどしているため、乳酸菌を摂ることは良いことなのです。
ただ体外から摂り入れた乳酸菌は腸内に定着しないため、継続して摂り続ける必要がある点は覚えておきましょう。
また食物繊維とオリゴ糖は善玉菌のエサとなります。こちらはあなたの体に住みついている常在菌のエサともなるため、より積極的に摂りたい食品と言えます。
太りたいなら炭水化物と脂質の量を増やす
さて腸内環境が整って来たら、この段階でやっと太るために栄養をしっかり摂ることが始まります。
健康的な体つきになるために太りたい。そんなときには、炭水化物や脂質の摂取量を増やすことが大切です。
炭水化物を豊富に含む食べ物としては、いわゆる主食と呼ばれる米、パン、麺類などが挙げられます。ちなみにご飯一膳 140g は、約235kcalもあり、カロリーが高いです。
米を原材料に使う和菓子類や、小麦粉を原材料に使う洋菓子類にも炭水化物が沢山含まれていますよ。
柔らかくて食べやすい菓子パン類は、カロリーが高く、太りやすい食べ物の代表格です。コンビニやスーパーで販売されている食品の多くは、カロリーや栄養成分の表示がされているのでチェックする癖を付けるとよいでしょう。
また、あっさりして食べやすい割にカロリーが高いのが蒸しパンです。食後のデザートやおやつに、蒸しパンを食べてみてはいかがでしょうか。
炭水化物をダブルで取れるセットメニューは、太りたい人にはおすすめです。和食であればうどんとご飯のセット、中華ならラーメンとチャーハンのセット、洋食ならパスタとパンのセット、などがダブル炭水化物の組み合わせです。
ただ、痩せてる人は食が細いことが多いので炭水化物ダブルは厳しいかもしれませんね。
ダブルメニューは無理でも食生活を変えて、カロリーや炭水化物の摂取量を増やすと太りやすくなりますよ。
気をつけたい食習慣とは!?
食が細い人に食べましょうと言っても食べられないのが現実です。
そこでお勧めなのがまずは栄養の事を考えず、そのとき食べたいものを時間に関係なく食べることです。体にはあまり良いことではありませんが、それを繰り返して胃を大きくすることで、より多くの食事ができるようになるからです。
胃がある程度大きくなり、一回の食事の量が増えてきたら、今度は摂取カロリーに気をつけて食事を取るように心がけます。
成人の1日に必要な摂取カロリーは男性が約2500キロカロリー、女性が約2000キロカロリーと言われています。痩せたい人はこれを上回ってはいけませんが、太りたい人はこの数値を上回るように食事を摂取する必要があります。
3度の食事だけで摂取できない場合、10時や15時頃に間食の時間をはさむと3度の食事で無理に摂取する必要がなくなるので楽にカロリーを補うことができます。
また、ダイエットで注目を浴びている酵素ですが、酵素は太ることにも影響を与えます。特に消化酵素や代謝酵素は、食べ物を分解し、古い細胞を新しく再生、免疫力を高めるため体質改善にも効果があります。
太るために必要な酵素を多く含む食材には、生野菜や果物、刺身の他、納豆や味噌、チーズやキムチのような発酵性食品にも多く含まれています。このような食材を積極的にメニューに取り入れることで太りやすい体質にする事ができます。
また、太るのに大切な食事に必要な栄養素や酵素などが含まれたサプリメントや消化、吸収をサポートするサプリもあるので、食事を改善させると共に上手く併用することでより効果的に太ることができます。
食が細いならサプリで太りたいをサポート
細すぎて頼りなさげな体のラインを何とかしたい、ファッションをもっと楽しみたい、自信を持ちたい。だから、もう少し太りたいのに・・・
食べてるのに太れない、食べたくても食べられない。どっちも体質的な問題です。
ですから太るためには食事と体づくりが欠かせませんが、食が細いならサプリメントで栄養の補完も考えてみては?
消化・吸収を助け、太りやすい栄養がたっぷり入ったサプリは、お金こそかかりますが手軽で続けやすいのでおすすめです。
とは言え、どんなサプリが良いのかわからないと思います。
そこで太りたい人のためのサプリを調査し、売れ行きや評判、価格からランキングにしてみましたので、参考にしてみてください。
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なかなか太れないなら、胃下垂も疑ってみて
胃下垂が羨ましいと感じる女性もいるかもしれません。食べても食べても太らないという印象から、うらやましく感じる人もいるようですが、実も胃下垂もれっきとした病気なのです。
胃下垂は、胃の位置が通常の位置から垂れ下がり、伸びている状態を指します。胃下垂だと、食欲不振や胃もたれが慢性的に起きます。
常に消化不良な状態なので、胃は食べたものを腸に送り出すだけとなってしまい、これにより体は栄養不足になってしまうのです。
つまり食欲がない上、消化吸収も力も弱いため、なかなか太れないわけです。
この胃下垂には、いくつかの原因があります。主に筋力不足やストレス、暴飲暴食などが挙げられます。これらの原因を取り除くことができれば、胃下垂を改善して太りやすい体づくりも可能となります。
そのために、まずは姿勢を良くすることから始めてみましょう。姿勢が悪かったり猫背だったりすると、筋力が衰えてしまうのです。意識して姿勢を良くすると腹筋も鍛えられ、胃を引き上げる効果もあります。
また、食事法を変えるのもオススメです。胃下垂では消化不良になりがち。なので一度にたくさん食べず、小分けにして食事をするのが良いでしょう。
このように、いくら食べても太れないと悩んでいる人は、実は胃下垂かもしれませんよ。
自然由来の漢方の力で健康的に太る方法
漢方薬には、痩せる効果を持つものもある一方で、太る効能を持った薬もあります。健康を害することなく、自然由来の力を生かして太りたいと考えているなら、漢方薬を取り入れるのもおすすめです。
太りやすい漢方薬として、よく取り上げられるのが、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)です。当帰芍薬散には、女性特有の症状の改善に役立つ当帰や芍薬のほか、消化器系の症状を改善する沢瀉や白朮が配合されています。
当帰芍薬散は、生理不順や不妊症といった婦人科系のトラブルの解消に活用されています。
また、代謝を促進するとともに、食欲を増進する効果があり、虚弱体質を改善できる漢方薬として親しまれているので、しっかり食べて太りたい人にはおすすめな漢方です。
当帰芍薬散と共に太りやすい漢方薬として知られているのが、加味逍遥散(かみしょうようさん)です。加味逍遥散は、不定愁訴や更年期障害の症状を緩和する効果があるとされる漢方薬です。
食欲を増進させる、甘味の強い甘草が配合されていて、自然由来の力で体重を増加させたいと考えている人にもぴったりです。
やせ形の私が太るためにやったこと
やせっぽちだった私。体の部位にしっかり筋肉をつけるため「太る」ダイエットにチャレンジ。
まず必要な筋肉を作るために、軽めの筋トレと毎晩お風呂あがりにプロテインを摂ることから始めてみました。
体は温めると自然と水分を欲するもの。コップ1杯ぐらいペロリと飲めてしまいます。
筋肉を作るためのプロテインをネットで調べて購入。付属のスプーンで2,3杯シェイカーに入れ牛乳と混ぜて飲みます。
ただ、これも長くは続きませんでした。なぜならプロテインが美味しくなかったことと体質が合わなかったからです。
次にチャレンジしたのが食事の量を増やす努力をしながら、サプリを併用することです。
初めに使ったサプリがどれだったか忘れましたが、最終的にプッチェにたどり着きました。
プッチェもすごく美味しいというものではありませんが、プロテインよりはずっと飲みやすかったので、何とか続けることができました。
その甲斐あってか、半年で3.2キロほど太ることができ、痩せすぎ体型を卒業できたと思っています。
それから朝起きて胃腸が空っぽの時にストレッチもしました。さらにその後「アシュタンガ・ヨガ」をするのがオススメです。
少しハードなイメージがありますが、最初から全部覚えなくても大丈夫です。無理をしないのがミソで痛すぎず、ちょうど気持ち良いと感じるくらいが重要です。
ヨガをやって呼吸って意外と意識してやっていなかったなあと気づきました。有酸素運動とは、こういうものかと筋肉ができる過程がわかってきます。
周りに「やせ形体質で羨ましい」って言われても、当の本人は太れなくてずっと気にしていました。
好みの洋服を試着しても、かかしみたいで着映えがしなかったり。
必要なところの筋肉をつけるだけでずいぶん変わりますよ。継続は力なり。ぜひお試しください。
最後に
太りたいのに太れない、最大の原因は、腸内環境の悪化、消化吸収力の低下であることが分かったのではないでしょうか?
そして腸内環境が悪くなった原因が、油脂や肉、卵、砂糖といった高カロリーを代表する食品を摂り過ぎたことにあることもわかったかと思います。
つまり太るために食べていたものが太れない原因となるという本末転倒な状況を作ってしまっていたわけです。
ですから、まずは腸の消化吸収力を回復させるため乳酸菌や食物繊維、オリゴ糖を摂ることから始めてみてください。
腸内環境が改善したのち、そこでしっかり食べることであなたも太れるはずですよ。
参考文献
女性に広がる“肥満恐怖症”
ストレスと食生活/e-ヘルスネット
あきらめないで!やせすぎ元気不足はこうして治す 健友館, 2000.
医療従事者のための【完全版】機能性食品ガイド サプリメント 講談社, 2004.
一般的に「女性の悩み」に使われる漢方薬