痩せすぎの人が太れない10の原因

2017年2月23日

太りたいのだけれど、なかなか太れない。「栄養の吸収が悪いのかな?」「食べる量が少ないのかな?」といった理由くらいしか思い浮かばない・・・。

でも太れない原因は案外いろいろあるのです。

今回は、太りたくても太れない原因を、いっきに10個お伝えします。

あなたが今まで太れなかった原因が、この中に新たに見つかるかもしれませんよ。

1.自分の代謝が思っている以上に高い

一般成人女性の基礎代謝は約1,200kcal。あとは活動する量に応じて、一日の消費カロリーが決まります。

日中非常に動き回っている人や、運動・筋トレを習慣にしている人は、本人が思っている以上に、一日の代謝量(消費カロリー)が多い場合があります。

他人と同じくらいの食事量でいいと思って同じ量を食べている人は、いつもカロリーが足りていないのかもしれません。

一度自分を基準にして、食事量を増やしてみましょう。

2.太れない原因は低体温?

太れない原因には、体温が低いということもあげられます。痩せている人は元気がないとか、疲れやすい・風邪を引きやすいとかの、虚弱体質であることが多いです。

そして虚弱体質の人は低体温の傾向があります。それが胃腸の働きを弱め、栄養が十分に吸収されにくい原因になっているのですね。

そして体脂肪率も少ないので、常に体が冷えやすいです。でも冷えていることに本人は気づいていないことがほとんどです。誰かに指摘されてはじめて、自分が冷えているのを自覚します。

また、温かいものよりも冷たいものを好んで食べたり、冷えた飲み物もそのまま流し込むように飲んでしまうのが習慣になっている人も少なくありません。

3.意外と多い胃下垂

胃下垂とは病気ではありませんが、胃の位置がずれてしまうことです。

胃の上の部分は正常位置にあり、下部だけが下がる状態です(まれに胃全体が下がることもあり)。胃下垂になると、それがひどい場合は胃の消化力が通常の3分の1になることもあるそうです。

胃で十分に消化されていないものが腸に送られては、腸でもその栄養を吸収しきれず、体はなかなか太れません。

また女性は男性に比べて、腹筋とお腹の中の圧力が弱いので、それも胃が下垂しやすい原因となります。

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4.太れない原因にはあごの動きも関係が?

あごの動きが少ないことも太れない原因のひとつです。

食べた物を最初に細かく砕くのは「噛む」ことです。噛むことが不十分だと、その後の胃腸での消化吸収に負担をかけますから、太りにくくなります。

一口で30回噛めると良いですが、太れない人はそこまで噛んではいないことがほとんどですね。歯の抜けがあったり虫歯があったりで、噛み癖がついていても同様です。

また、あごの動きは腸の動きと連動しているので、あごがあまり動かなければ、腸の活動も鈍くなって、栄養の吸収が悪くなります。

あごがどれだけよく動くかは、消化吸収にとても大きく影響するんですよ。

5.からだのゆがみも太れない原因に?

食べ物は口から入って胃腸を通って便として排出されます。

その通り道上にある背骨や骨盤にゆがみがあっても、消化吸収が弱まってしまうんですね。

ゆがみが太れない原因だと気付けない人は多いでしょう。首や背骨・骨盤のゆがんでいるその周囲の血行は悪くなり、冷えやすくもなります。

普段の生活習慣のクセで、体の左右のどちらかばかり使うことも、ゆがみにつながります。または同じ姿勢でずっと座りっぱなしが続いたりすることも、体をゆがませますよ。

自分の体がどうゆがんでいるかは、専門家に見てもらわないとなかなかわかりません。

そのため長期間ゆがみを放置しやすいので、それが太れない原因につながってしまいます。

6.栄養が偏っていませんか?

太りたいからたくさん食べさえすれば良いと思っていませんか?

太りたければ栄養バランスを最重要に考えることです。以下は偏りがある例です。

  • スナック菓子をよく食べる。
  • ファストフードをよく食べる。
  • インスタント食品をよく食べる。

上記の食品は栄養価値は少ない割に、消化のための内臓にかかる負担は大きいのです。

必要な栄養素はあまり摂れないのに、内臓を疲れさせますから、健康的に太るためにはなるべく食べない方がいいものです。

また栄養がある食材でも、同じものばかりを多く食べることも栄養バランスは崩れ、太りにくい原因となります。

7.運動不足も太れない原因に

食べた物だけで太ろうと思うと、脂肪が増えて筋肉が落ちていきます。脂肪だけで太ることは、他の病気も併発しやすく健康を害する可能性が高くなりますよ。

太るには筋肉も増やすことが大切です。筋肉は使っただけ増えて、使わなければ減ります。

日頃の身体活動が少なく感じるなら、意識的に運動をとり入れないと、健康的には太れません。

運動選びとしては、長い時間続けるマラソンのようなものより、筋トレの方が筋肉を太く大きくします。

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8.太れないのは睡眠不足も?

睡眠不足で太れないケースは、成長ホルモンの分泌が悪くなるからです。

一番望ましいのは、22時~2時の間に熟睡できることです。その時間帯に成長ホルモンの分泌が活発になり、体がもっとも再生されやすいのです。

また眠る直前までパソコンやスマホ画面を見たりするのも熟睡の妨げになり、それらの行動でも体は太りにくくなるといえます。

太れない人の場合は、なるべく早めに眠る準備に入りましょう。すぐ眠れないにしても、考えごとなどせず、あたまの中を空っぽにするように努めると、より質の良い睡眠がとれるでしょう。

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9.ストレスも太れない原因

ストレス過多は、自律神経の働きを乱します。自律神経は胃腸の働きをつかさどっていますから、それが乱れれば消化吸収はスムーズに行われません。

またストレスが原因で、生活習慣も乱れてしまうこともあります。生活リズムが整っていないと、それも消化吸収に影響し、太れない結果を生み出します。

そして痩せ型の人は太っている人に比べて、ストレスを溜めやすい傾向があります。

完璧主義に近い性格があり、うまくいかないことがあると、ストレスをいくつも抱えてしまうのですね。

そのことに本人が気付きにくいという特徴もあります。

10.休まることがないのも太れない原因

体が活発に動いているときや、心が緊張状態にあるときは、交感神経が優位になります。

体も心もリラックスしているときは、副交感神経が優位です。胃腸の働きが良くなるのは副交感神経が優位のとき、つまりリラックスしているときなのです。

起きている間、常にせわしくしていると、胃腸の働きは鈍っていきます。また食事をしながらテレビをみたり、仕事をしながら食事をしたりと、あたまのなかが忙しすぎて、体が正常に機能していない人もいます。眠る前に、考えごとばかりしていても同様です。

休みをとることをしていない人は、それが当たり前の普通だと思っていますから、その考えが変わらないと太ることは難しいかもしれません。

体も心もリラックスする時間は、太ることにとても重要です。

まとめ:太れないのは複数の原因が重なっている

今回10個の太れない原因をお伝えしました。

太れない人は、いくつもの原因を抱えていることがほとんどです。ですからひとつ解消したからといって、かんたんに太りやすくは、ほぼならないでしょう。

ある意味「太りたくても太れない」ことは、「太っているので痩せる」ことよりも、地道な行動を要するかもしれませんね。

それだけにいろいろな原因を、落ち着いてじっくり探っていくことが大事です。

ぜひ今回の原因のひとつひとつを、自分と照らし合わせてみてくださいね。