胃が弱いあなたが太る方法7選
ガリガリ体型で太りたいけど、胃が弱いために太れないことをお悩みの女性は少なくありません。
胃はとてもデリケートな消化器官です。
胃が弱るに至るにはいろいろな影響があり、どれが原因であるかを見つけ、改善していく必要があるのです。単に「胃薬を飲んだからスッキリ改善」とは、なかなかいかないわけです。
胃もたれや胃腸の疲れを感じている人は、元気度が少ない方が多いように感じます。
エネルギーを十分に消化吸収できないので、元気が余ってこないからでしょう。食べ物を消化吸収するのにもエネルギーは必要ですが、胃が弱いとそれにも時間がかかりますから、余計に体の消耗が激しいのですね。
それでもあなたが痩せ体型を変えて、女性らしい体つきになれる可能性はあります。そのために体のことをもっと知ってください。
そして「食べて」「消化吸収して」「動く」という人間の基本的な仕組みを、もっとスムーズに機能させることです。
そこで今回はガリガリに痩せていて、胃が弱い人、胃腸が常に疲れている人に向けて、それを元気にする方法を今から7つお伝えします。
胃腸を元気にしたいなら、よく噛むこと
胃腸と密に関係しているのはあご、つまり「噛むこと」です。
食事のときに噛む回数が少ない人は、胃腸にかかる負担はだいぶ大きくなるんですよ。
まずよく噛んで食べる人は、それだけで口に入った食べ物が細かく噛み砕かれます。食べ物が唾液と混ざり液状になるほど、胃の消化活動は楽になります。
胃が弱い人は、噛む習慣が少ないかもしれません。一口30回噛むのが目標です。
そして噛むことは腸の動きにも関係しています。便を送り出す腸の動きを「ぜん動運動」といいますが、顎をよく動かすことでぜん動運動が活発になるのです。
実際に食べ物でなくても、ガムを噛むことでも腸は反応するんですよ。便秘の解消にもつながります。
太りたいならよく噛んで、胃を楽にし腸を活発にしましょう。
胃腸にやさしい食べ物を
基本は三食を規則正しく食べることです。
なるべく栄養バランスが偏らないよう、またスナック菓子やジャンクフードは必要な栄養素は少ない上、胃腸に負担をかけますので極力避けたい食べ物です。
では胃腸にやさしい食べ物とは、どんなものでしょうか?
山芋
山芋は漢方においては「山薬(さんやく)」と呼ばれており、胃腸が弱いとか、胃下垂の人には非常におすすめの食材なんですよ。
アミラーゼというデンプン質を分解する酵素が含まれていますから、ごはんや麺類の消化を助け、胃腸にはとても良いのです。
大根
大根も消化を助ける酵素が豊富です。
大根に含まれるリグニンという食物繊維は胃の回復に役立ち、酵素のジアスターゼ・セミラーゼが消化吸収を助けます。熱を入れない大根おろしは最適ですよ。
キャベツ
キャベツは胃壁を保護してくれます。胃潰瘍を予防してくれるということです。
キャベツに含まれるビタミンUが、胃の新陳代謝を促してくれるので、これも太りたい人にはもってこいの食材です。
発酵食品
発酵食品には酵素が含まれていますから、胃が弱い人や胃もたれ気味の人でも消化が楽になります。
発酵食品とは、納豆・キムチ・味噌・醤油・塩辛・ヨーグルト・チーズ・酢等々です。
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食べ物が変わると体は変わります。食事メニューを少しずつでも変えていくと、胃腸はきっと元気に向かいますよ。
胃が弱いなら、姿勢をよくする
姿勢が悪いと胃に負担がかかり、太りにくくなります。
一番多いのは猫背です。背中が丸まると前かがみ姿勢になり胃が圧迫されます。それだけで胃の機能は低下し、胃下垂も招きやすいです。さらに座りっぱなしが長いと腸にも悪影響です。
大きく胸を張るまでいかなくても、上体を起こし背骨が縦に伸びるように姿勢を意識しましょう。そうすることで呼吸も深くなり、呼吸の際に横隔膜がよく動くようになりますから、胃の位置が安定しやすいのです。
胃が疲れていることも、体を丸めてしまうことにつながりますから、気付いたら良い姿勢を心がけることが大切です。
また姿勢を矯正するという意味では、背骨をよく動かすヨガやストレッチもおすすめです。内臓まわりに刺激があることも、胃腸を元気にしますよ。
胃腸のために良い生活習慣を
生活リズムが乱れている人に、胃腸が弱い人が多いです。
朝起きる・夜眠る食事をする、その時刻がまちまちだと、体も消化のペースがつかめないのです。
胃の中にまだ食べ物があるのに、次の食べ物が入ってきたり、また胃が空っぽの時間が長かったりでは、常に胃腸に負担をかけますよ。
生活リズムをつくることは、胃腸が快適に働きやすく、一番楽に機能しやすいのです。胃腸が慢性疲労気味の人は「疲れていることが普通」になっていて、疲労の自覚がありません。
生活リズムができて消化吸収が楽になると「こんなにも体がかるくなるのか」と実感するかもしれません。
胃が弱い人は、十分な休息を
胃が弱い人は、脳と体が十分に休まっていないと考えられます。
休むことが下手といってもいいかもしれません。あたまの中では常に考えごとをしていて、体の力が抜けることがないんですね。
本人は休息をとっているつもりが、心底は休まっていないんです。その間は胃も休まらないということです。
一日の中で、ほっと一息休まる時間を作りませんか?
5分からでもいいですから、緊張を全部取り払える時間を持ちましょう。とくに食後の時間は大事です。胃に食べ物が入ってきたときに、リラックスしていると消化がスムーズに行われます。
そして夜眠るときは、胃にとって絶好の回復の時間帯です。あたまの中を空っぽにし、心地よい睡眠をとりましょうね。
胃腸のためのサプリメントも有効
胃が弱い人や胃もたれの人は、あまり食事量が増やせない場合があります。
結果的に体に必要な栄養素が不足してきます。その場合に食事で栄養を摂るのは苦しいでしょうから、補助としてサプリメントを摂るのも方法です。
一度飲んだからと言って、ずっと摂り続けなければいけないものではありません。胃腸の機能が回復するにつれ、だんだんと食事から栄養を摂るようにすればよいでしょう。
もし食事量や食べる品目が自分でかなり少ないと感じるようであれば、サプリメントの摂取も方法のひとつです。
胃が弱い人は、ストレスコントロールする
胃の働きは自律神経がコントロールしています。
ですから脳がストレスを感じると自律神経が乱れ、それが胃の不調につながります。よく「ストレスで胃が痛い」という人、いますよね。
ストレスを完全になくすことは難しいでしょう。ただ胃が弱い人は、それまでに気づかずに長期のストレス状態にあったかもしれません。
胃腸のために、そしてこれから太っていくために、「自分はストレスを抱え過ぎているかもしれない」という視点で一度自分をみてみてください。
胃が弱い人は、いろいろと神経を使いすぎていることが考えられます。物事をあまり深刻に受け止めすぎず、「なんとかなるさ」「きっと大丈夫」くらいのゆったりとした心の持ち方もあってもいいでしょうね。
ストレスとの向き合い方が変わると自律神経が安定してきて、胃の働きが戻ってくることはかなり期待できます。
胃の痛み・胃の弱りはストレスの信号ですよ。太るためにもストレスコントロールは大切です。
最後に)胃が弱い原因は、たいてい一つではない
今回は、7つの胃腸を元気にする方法をお伝えしました。
胃はとてもデリケートな臓器ですから、ひとつではなくさまざまな要素が重なって弱ってきやすいです。
胃が弱いと生きる元気がなくなってきます。胃が強くなってくると、なんだか元気が湧いてきます。
自然と活力が出てくるんですね。やはり食べ物がおいしく食べられて、楽に体が吸収してくれることは喜びです。
今痩せていて胃腸が弱いけれど「何とか太りたい!」と思っているなら、いろいろ試していきましょう。気持ちはゆったりめに、でもできることは即スタートですよ。