筋トレで、本当に体重が増える?
筋トレというとシェイプアップのイメージが強く、太る方法とは全く逆のものと思われがち。
しかし、実際に筋トレを行なったら行う前よりも太ってしまった、という人もたくさんいます。これはどういうことなのでしょうか?
その理由は、筋肉の重さにあります。筋肉は、ガッチリとしたイメージがあるかと思いますが、脂肪よりも筋肉の方が重量があります。
同じくらいの体型の人でも、脂肪が多い人と筋肉が多い人では、筋肉が多い人の方が明らかに体重は重いのです。
つまりは、脂肪だらけのぽっちゃりした体型のA子さんが筋トレを続けて筋肉がしっかりついた体型になった場合、以前よりも体重は重くなってしまうという現象が起こるのです。
体重は重くなっても、脂肪よりも筋肉が多い方が体にとっては良いこと。人の内臓を支えているのは筋肉ですから、筋肉太りは健康的な太り方であると言えます。
筋トレで太るには、大きな筋肉を鍛えよう!
筋トレで筋肉量を増やして体重を増やし、見た目にもボリュームアップするためには、体の大きな筋肉(大筋群)を鍛えることがポイント。
腕などの小さな筋肉を鍛えても体重アップの効果は期待できませんので、無駄な筋トレになってしまいます。
体の中の大きな筋肉には色々な部位がありますが、上半身でいちばん体積の大きな筋肉は、三角筋。
三角筋とは、肩を覆うようにして表層に位置する筋肉で、肩関節のほぼ全ての動きに関与している、とても重要な筋肉です。
胸板と呼ばれる部分の筋肉である大胸筋、背中の肩甲骨の下側に位置する広背筋、そして下半身では太ももの筋肉である大腿四頭筋などが、大きな筋肉。
これらを鍛える筋トレを優先して行なっていきましょう。
自宅で簡単にできる、効果的な筋トレは?
スポーツジムで専属トレーナーについて、専用のマシンで筋トレできればそれは理想的ですが、できれば時間もお金もかけずにやりたいという人も多いでしょう。
特別な場所や道具がなくても、身ひとつで効果の得られる筋トレメニューはたくさんあります。
ここでは、より簡単で誰にでも今すぐできる代表的な筋トレメニューを2つ、ご紹介しましょう。
●スクワット(下半身を鍛える)
1.足を肩幅に開いて立ち、両腕をまっすぐ前方向に伸ばします。
2.その状態で膝をゆっくりと90度まで曲げ、曲げたまま5秒ほど静止します。
3.ゆっくりと立ち上がり、元の状態に戻ります。
以上を数回、繰り返し行います。ゆっくりとした動作で行うことがポイントです。
●プッシュアップ(上半身を鍛える腕立て伏せ)
1.肩幅より少し広めの幅で床に手のひらをつきます。
2.胸が床につくスレスレのところまでゆっくりと上体を下げていきます。
3.床につくかつかないかのところまできたら腕を伸ばし、元の位置に戻ります。
以上を数回、繰り返します。