筋トレで太るために超回復と、そのタイミングを理解する
筋トレをすることで筋肉が太るのは、なぜでしょう。筋肉が筋トレによって強い負荷を受けると、筋肉の一部が傷つきます。
その傷ついた筋肉は、もとの状態に戻ろうと修復作業を行います。この修復作業により、修復前よりも一時的に筋肉が増える現象を「超回復」と言います。
この超回復を意識した筋トレを行うことが、筋肉を太らせるための重要なポイントなのです。超回復のための筋肉の修復作業には時間が必要で、一般的に24時間から48時間かかります。
ですから、筋トレをした後は筋肉を成長させるために休養が必要になります。つまり、筋トレは休みなく毎日行うより、1日から2日ほど間隔をあけて行うほうが筋肉の成長のためには効果的なのです。
超回復の効率を上げるには?
超回復が起こる前に次の筋トレを行うと、筋繊維が破壊し続けることになるため、筋肉は細くなってしまいます。
筋トレ後の休養で超回復が終了した後につぎの筋トレを行うと、筋力も体力もパワーアップしていくわけです。
しかし、「休息をとる」だけでは超回復の効果は十分ではありません。超回復の効率を上げるには、筋肉の元になるたんぱく質の摂取がカギを握ります。
超回復は休息でしっかりと筋肉痛を回復させ、さらに筋肉をつくる栄養である良質のたんぱく質を摂ることが大事なのです。
たんぱく質を摂取するタイミングは、筋トレ後30分以内が理想ですが、2時間以内であれば効果が期待できます。
筋トレ後は、ドリンクタイプの食事を!
筋トレの効果を高めるには、良質のたんぱく質が不可欠。たんぱく質は、体内に吸収されるとアミノ酸に分解され、アミノ酸が筋たんぱく質として再合成されます。
そのため筋肉の分解を素早く止め、一刻も早く筋肉の合成量が分解量を上回る状態にするために、筋トレ後はできる限り早く良質のたんぱく質を摂取することが大事なのです。
筋トレ後のたんぱく質摂取には、できるだけ消化のプロセスが少なく、摂取後すぐに吸収されていくものを選ぶことがポイント。
すばやく消化吸収されて血中内に栄養が満たされることで、筋肉の分解は抑えられ、筋肉の修復作業が開始されます。
筋トレ後に摂取する食事としておすすめなのは、プロテインや炭水化物。
筋トレで疲労した体には、固形のものは精神的にも肉体的にも負担になることが多いので、筋トレ後はドリンクタイプのものが良いでしょう。
筋トレ後は大量の発汗で体が水分不足の状態になっていることがほとんどなので、水分補給の役目も果たすドリンクタイプの食事がとても効果的なのです。